フロベルガー

楽譜の話<其の2>

 フロベルガーという作曲家をご存知ですか?

この人は、ゲルマン人で今のウィーンにあったハプスブルグ家にかわいがられていた音楽家です。1616年生まれ。この頃は神聖ローマ帝国を治めていた事もあって、彼はイタリア・ローマ、それも時の人フレスコバルディの元に留学、そればかりか、フランスにも勉強に派遣されました。なんと幸せな事でしょう。バロックはイタリアで生まれ、フランスと17世紀はその勢力を2分していました。その両国に勉強に行けたのです。

その為に大変、派遣してくれた、時の君主に大変感謝していた事でしょう。その君主(フェルナンド4世)が亡くなった時に創った「哀悼」の曲の最後の部分は天に召される様が上行の音階で、そしてその最後の音が雲の中に入っていく「絵」が楽譜に描かれています。フロベルガーの組曲第7番のラメントです。

 

 ただの音階に意味があることを示す、すばらしい曲です。

   でも、天国に昇れたか否かは、演奏で決まります・・・。


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