チェンバロはピアノと似ているが(これに言及すると多くなるので割愛・・・チェンバロのほうが先輩!)、現代普及しているピアノと比較すると、個々の個性が際立っている楽器といっても良いだろう。
という訳で(すごい話が飛んでる気もするが・・・)、初対面の楽器で演奏する場合、必ず、事前のご挨拶練習が必要となる。
今日は、明日のコンサートで使用するチェンバロを練習しに、茨城県取手市まで行ってきた。
道が混んでいて、着くのに3時間以上かかってしまった。
その対面した楽器はこれ
久保田彰氏製作の楽器。
ここで、問題。この特徴ある脚から何モデルか分かりますか?以前の記事をお読みの方はきっと分かるでしょう!
これは、ちょっと無骨きみの脚から、フレミッシュと分かります。ただ、一番の特徴であるラテン語の格言が書いてありません。また、木版画による「フレミッシュ・ペーパー」も貼ってません。が、面白いものが書かれています。
これ
茨城といえば、つくば、つくばといえば山。という事で、つくば山と梅の花が描かれています。
これは、オーナーさんのリクエストによるものです。
そして、鍵盤部分です。
2段鍵盤。 最近ほとんど弾かれてない様子で、最初はなかなか鳴りが良くなかった。2時間ほど弾きこんでようやく、響きが出てきました。
楽器はやはり弾くほどに、響きに楽器自体が慣れてくるのでしょう。
もっと弾きこみたい衝動でいっぱいになりながら、帰路に着いたのでした・・・。。
楽器って面白いものですね。
ギターもリュートもしばらく弾いていない楽器は、弾き込まないと音が出てきません。
ピアニストは自分の楽器を持って行くわけにいかず、会場にある(慣れない)楽器を使って演奏するのですから大変だなぁーと思っていましたが、チェンバロも同じなのですね。
いくらピアノより軽いとは言え、遠くだったり、この楽器を使って欲しいという要望があったときには、ご自分の楽器を持って行けないですものね。
ネコタマメイさんに弾いていただけて、チェンバロも喜んでいたでしょうね。
筑波の絵がなかなかいいですね。
nyankomeさん
自分の楽器または、気に入った楽器を持っていくのが一番安心ですよね~。昨日、この楽器でのコンサートがありましたが、途中から鳴ってきました。残念。
めぎさん
製作家のかたもいらして、本番直前までいろいろ直していただきました。本当に鳴り出すまで、いろんなところに支障が出てきます。
つくばの絵、ちょっと花札に見えてしまって・・・笑
はじめまして。 とてもデリケートな楽器なのですね。
大昔、小林道夫先生のチェンバロ・リサイタルで絵柄の素晴らしいチェンバロをお弾きになっていましたが、日本に着いたばかりで、調律(調弦?)の方が付っきりでした。
弾いていく間に狂ってしまうので、先生が「(調律の)彼の所為ではないんですよ。まだ安定しないんです、とおっしゃっていたのを思い出しました。
JFさん
Niceとコメントありがとうございます。
音楽のお仕事をされながら、絵をお書きになっているのですね。素敵。
また、覘いてくださいね。