ペンだこ

私は某アンサンブル・ユニットに入って活動もしている。

このグループは5人で活動しているのだが、チェンバロ以外に、ハープ、笛(フルート、リコーダーなど)、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、コントラバスを使用して演奏する。

人数と楽器の数があいませんね。

そうです、一人が複数の楽器を演奏するのです。

こんな、変則的なアンサンブルになったのも、訳があります。

それを説明すると長くなるのでしませんが。

早い話が、楽曲に合わせて、持ち替えるんです。で、そのやり方で様々な表現を可能にするために、メンバーの一人が編曲をするのですが、このグループも活動を始めて早25年以上たつので、編曲の腕前もすごいものとなってきている。

で、次回の演目もほぼ決まり、練習日も決まり、編曲の終了したものから、送られてくるのだが、手にしてからが大変。

  こんなのです

自分用の楽譜を、つまりパート譜を作成するのだ。

楽譜が譜めくりしやすいよう考えながら書いていく。これをすると、一年に一回、大きなペンだこが出来る。

昔、良く出来たこのペンだこが、この年になっても出来るとは思わなかったし、一年に一回、ちゃんと再生させているので、このペンだこはまだまだ私の演奏活動中はついて回るのだろう。

パソコンでやったら~と言われますが、それを習得するのは私には難しい。さらに、楽器を持ち替える事からくる、変則的な楽譜つくりには対応できないだろう。

事実、バロック時代の数字つき低音を入力するのも大変。

今日もこれから、手書きの楽譜書き・・・中指の先が・・・痛い。

この楽譜が実際の音楽となるのは来年のはじめ、また、お知らせしましょう。


コメント

ペンだこ — 8件のコメント

  1. 今時って、パソコンで楽譜がかけるんですか?びっくり!そっかー技術はそんなに進んでいるんですね。
    昔、楽譜を書いていたことがありますので、ペンダコのお話、懐かしいです。楽譜をさらっと書けるように万年筆を進められ、中学生だった当時の私には万年筆ってなんだかものすごく大人の道具に思えて、ドキドキしながら買いに行ったことを覚えています。

  2. 一つ前の記事もそうでしたが、まさに職人芸の世界ですね。
    私も子供の頃、ピアノを数年習っていましたが、中途半端に投げてしまったので、こういうことができる人は尊敬してしまいます。
    華やかに見えるアーティスティックな世界の裏側には、こういう地道な努力の積み重ねがあるのですね。

  3. 譜面書きペンタコですか。そんなタコも有るんですね。タコ削りは
    専門分野です。旨いもんですよ(笑)。

  4. めぎさん
    そうなんですよ。シベリウスっていうのともう一つあります。お試し版をやってみたけれど、どう考えたって書いたほうが早い。自分用は書いてます。大人数用のパート譜は、出来る人にお願いしてます。
    やっぱり、きれいですが、私がやったら何日かかるか…。
    諸譜終わりました。練習開始。練習してて間違いに気づきます。そして、手直ししていきます。ので、昔残された楽譜も、総譜より、パート譜が信憑性があるってことを身をもって納得しています。

  5. YAPさん
    まったく華やかとは無縁です。
    でも、好きなことをやっていられる事は幸せと思ってます。ペンだこも、ちょっとうれしかったりする・・・ちょとMかな。

  6. aranjuesさん
    そうですか!
    たこ削り、専門分野なんですね。そのうち、お願いします!

  7. こんにちは~♪ 
    凄いですね~。ほんと、職人の芸です。。。楽譜は未だ手書きなんですね。。ちょっと嬉しくなりますね。なんか、楽譜はずっと手書きであって欲しいなんて思ったりします。。
    私お琴と他の楽器の演奏会に行った時に、この編曲の力って凄いと思ったんですね。。既にある曲をアレンジして観客に聞かせる。。
    弦楽器をひかれる方は、ただでさえタコだできるでしょうに、ペンだこもとは大変ですね。。チェンバロはピアノと一緒でタコはできないかしら?

  8. Zunkoさん
    こんにちは~
    ありがとうございます。なんと、この年になって喘息になったようで、苦しみました。日本は低気圧がずっと続き本当に変な天気でした。
    楽譜は手書きのほうが早いです。もしかしたらキーボードを買ってPCに接続したらその方が入寮は早いかもしれないけれど、私には無理です。
    チェンバロはタコは出来ませんね。でも、下手すると腱鞘炎になります。
    編曲は、ず~っと昔からそこにある楽器で演奏する為に、様々やられていたことなんですが、このように便利な時代になると、編曲は邪道だ~という風潮があります。これはおかしいです。

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