ドミニコ・スカルラッティという作曲家をご存知でしょうか
彼はナポリ生まれのイタリア人。1685年生まれ
父親は当時有名な作曲家であったアレッサンドロ・スカルラッティ。
主に、オペラやカンタータを作曲しました。
アレッサンドロのアリアの中で有名なのは、イタリア歌曲集に入っていて、音大生(声楽科、教育科)のほとんどの学生が歌っている「Sento nel core」。
この前にはレチタティーボ(語り歌い)が付いています。
この父の影響のもと、ドミニコも最初はオペラ等を作曲します。
が、ポルトガル,ジョアン5世の王女バルバラの音楽教師になると、生まれ変わったように鍵盤曲「ソナタ」を作曲しだします。
彼が50歳になったあたりからです。
その後、バルバラ王女がスペインの王室に嫁ぐのに伴って、彼も、音楽教師としてスペインマドリッドに同行。没するまでそこでソナタの作曲に没頭します。
今、残されているソナタの数は555余曲。50歳から彼は鍵盤曲のほとんどを作曲したのです。
今日、ドミニコ氏を取り上げたのは、今年が没後250年にあたるからです。
初期のものは、様々なものを模倣したり、オペラ的なものだったりします。
また、バルバラ王女が大変なテクニックを持っていたのでしょう、跳躍音の多いこと。かなり技巧的な作品が多い。そして、手の交差でしかも跳躍が多い・・・これはバルバラ王女が、テクニックもあるけれど、かなり身軽だった(細身)とも言われています。
徐々に手の交差音型は無くなっていきます。結婚後のバルバラさんが大変体格が良くなってしまったのが原因らしいですが、本当かどうだかは分かりません。
ポルトガル、スペインに深く関わった彼の作風は、ギターの奏法を鍵盤曲に取り入れるなど、独特です。弾きあげるチェンバロのレパートリーでは本当に重要な作曲家。
昨年がモーツァルト・イヤーでしたが、今年はスカルラッティ・イヤーで、それに関連したコンサートや講座も準備が進んでいるようです。鍵盤作品を作る前のオペラやカンタータなどが聴けるようです。
スカルラッティに皆様、今年は反応してくださいませ。
この前K.213を聴いて結構好きになりました。(「マリー・アントワネットの映画を観たためです。)
A.スカルラッティ、大好きです。
おお!スカルラッティのソナタ・・・懐かしいなあ。
でも、私はほとんど馴染みがないのです。うちのドイツ人に聞いてみよっと。
Cecilliaさん
どうもありがとうございます。K.213どんなのでしたっけ?確かめておきますね。
めぎさん
今年はドイツではブクステフーデのほうが記念年となっているかもしれませんね。リューベックの有名なオルガン奏者。めぎさんちのドイツの方はハンブルグ出身でしたもんね?!
私の記事にピアノ演奏のCDのリンクを貼り付けました。
http://blog.so-net.ne.jp/santa-cecilia/2007-01-31
試聴できます。
ネコタマメイさんなら楽譜をお持ちでしょうけれど、一応手っ取り早く聴けますので・・・。
「マリー・アントワネット」の映画ではチェンバロによる演奏でした。
Ceciliaさん
思い出しました!ゆっくりの上行音型から始まるやつですね!ありがとうございます。