エジンバラのコレクション

アップがまたまた滞りました。
10日ほど家をあけると、その前と後に、多大なしわ寄せがあり、その対応に四苦八苦。
しかも、年齢的にきつい時期に入ってきたので、無理はきつく、だましだまし、日をすごしていました[わーい(嬉しい顔)]
などという言い訳はさておき、5月末より10泊でドイツ、イギリスを回ってきました。
メインは、やはり・・・私の場合は、楽器との対面だったりします。
スコットランドのエジンバラ。ここの大学のSt.Cecilia’s Hall の コレクションには多くの鍵盤楽器オリジナルがあります。
有名なレイモンド・ラッセル・コレクション(Raymond Russell Collections) に、ロンドンにあったロジャー・ミリー・コレクション(Rodger Mirrey Collections)が加わり、その数、60余台。そのうち、6割以上が試奏可能な状態になっていて、この夏は、学会も行われる予定。
それに先駆けて、試奏、研究、検証のために、丸一日を私たち6人の為に解放してくれることになった。
はるばるイギリスまで、試奏目的で出掛けていくわけだが、このような機会はなかなか無い。前にも書いたけれど、オリジナル楽器に触れる機会はどんどん減っているのが現状。そんな中、多くの楽器が私を待ってる・・・と思うと、うれしくてたまらず、エジンバラ入りしてからよだれがでっぱなしの感じ。
当初は、このコレクションの責任者が一緒に楽器を回りながら説明、討議をする予定であった。しかし、急な会議のために、9:30にこの部屋に通されて、まったくの放し飼い。そのかわり、入念に記された楽器の紹介本をもらい、最初はオリジナル楽器に会って、演奏許可をいただいたとたん、狂ったように所狭しと置かれた楽器を試奏。あっという間に1時間以上過ぎた。
そこで、気を取り直して、紹介本を手に一台ずつ検証を始めた。理解不能、中をどうしても触りたい楽器を箇条書きにまとめ、回り終わってから、研究員の方に、質問をぶつけ、さらに、5時までゆっくりと試奏をすることが出来た。
イギリスの楽器ばかり置かれた部屋(といっても大きい)と、それ以外の楽器が置かれた部屋。階下には、演奏会として使用するホール。その空間すべてを丸一日堪能できたのだから、なんとも贅沢なものだった。
こちらは、他の国の楽器の部屋
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この部屋にはフレンチのすばらしい楽器が数点ある。2008_0526_442.jpg
これはタスカン1769年フレンチ2段鍵盤 
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こちらは、ルイジ・バイロン?Luigi Baillon1755年 Cyteux  この製作家はこの楽器のみで知られていると本には書かれている。うち蓋にはイタリアの影響の絵画、外枠はシノワズリー。
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こちらは、Goermans/Taskin と書かれたフレンチ。A.ドルメッチ(有名な古楽器復興の第1人者)のもので長い間、クーシェと思われていたという。
こんなすばらしい楽器がいっぱい。今回は、携帯で撮ったものばかり載せたけれど、次回は他の楽器デジカメ版(小さく出来なくて困っているのだが)を載せる予定です。


コメント

エジンバラのコレクション — 6件のコメント

  1. あ、無事にお帰りになっていたようですね。
    素敵な滞在だった様子がうかがえて何よりです。
    ドイツではお時間あわなくて残念でした。
    またいらっしゃるときにはぜひお知らせ下さいね!

  2. オリジナル楽器を弾くということは、素晴らしい経験なのですね。
    いいですね~。リュートの場合は、まずあり得ないことです。
    昨年コンサートでオリジナル・リュートを聴きましたが、別の楽器かと思うような妙なる音がしていました。これでも滅多にできない経験でした。

  3. めぎさん
    ドイツは駆け足だったので、初日しかデュセルドルフにはいけませんでした。でも、白アスパラが美味しかったです!!
    楽器の次はドイツのこと書きますね。

  4. nyankomeさん
    ほんとうに良い時間が持てました。
    その地で作っているお酒が美味しいように、その地の建物、温度、湿度を感じながら弾くってすごいことです。
    どこでも、飛んで行きたい気分です。楽器が弾けるならばね。見るだけじゃ意味無いんです。

  5. 上のコメントに関連しますが、4月に義兄がミュンヘンに行って、アスパラガスが美味しかった・・・とお土産にオレンジソースの素を買ってきてくれて(むこうでそのソースで食べたとかで)、アスパラガスはこちらで買って調理して食べてみました。(美味しかったですが、かなり剥かないとだめでした。)
    向こうのアスパラガスはもっと太そうですね。

  6. Cecilaさん
    白アスパラガスがちゅうど山のようにスーパーで売られてました。
    私はいとこの家にお世話になったので、いとこが皮を丹念にむき、バターソースのみで頂いたのですが、本当に美味しかった。
    皮のむき方にこつがあるそうで、いとこは私にやらせてくれませんでしたよ(笑)。

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