なかなか

電子ピアノで有名な会社「ローランド」が3月に電子チェンバロを発売する。

以前2回作っているが、いずれも、あれ~っていう感じしか持たなかった。

今回は力を入れて3回目の製作にかかっていると昨年、耳にした。

あまり、関心は無かったのだが、8日火曜日に急に身近になった。

というのは、内臓デモとして、中野振一郎氏がフランスの曲を、水永牧子氏はバッハの作品などを入れたのだが、ピアノ学習者に的を絞ったバッハの「インヴェンション」がうまく取れていないそうで、この数日でデモ録音をお願いしたいというのだ。

そんなむちゃくちゃな~~と思ったものの、事情があるらしい。

そこで、置いてある場所にすぐに出向き、弾いてみて、弾きこなせそうであれば引き受ける・・・ということで、9日には楽器の前に座った。

最初は、なんだろこれは・・・という感はあったのだが、1時間ほど弾き込むうちに、タッチにもなれ、さらに、チェンバロ特有の鍵盤の感じと機構からくる音・・・たとえば、ジャックがジャックレールにあたる音や、ダンパーがかかる音なども、かなり臨場感を持って再現しているではないか!

違和感はあるものの、なかなか良く出来た電子チェンバロであると認識、引き受けたわけです。

そして、2日後の今日、録音に望んだ。楽しく終了。

で、オルガン機能にも興味があり、それをフレスコバルディのカプリッチョで試していたら、それも録音することに。

この楽器、アンサンブルに用途があると思いましたよ。

楽器はこんな

音に関係で蓋は取ってあるのですが、イメージとしてはクラヴィコードやヴァージナルの雰囲気。その内側には天使のきれいな絵が描かれている。しかもその絵は差し替えることができ、フレミッシュの特徴の、木版画模様にラテン語の格言を書いてあるものまで用意されている。

ピッチも3段階。モダン442Hz、バロック415Hz、ヴェルサイユ392Hz 。

それから、調律も数種類、平均律、古典調律4つ。 

チェンバロの音色は2種類フレンチとフレミッシュ。 でそれぞれ8’8’’4’リュートという2段鍵盤の機能を備えている。

そしてフォルテピアノとダイナミックの出るチェンバロ、そしてオルガンが2種・・・これがなかなか良い音色だった。

値段は30万ほどらしい。これが高いのか安いのか??・・・ちょっと高めかなぁ。でも、面白いものが出来そうです。


コメント

なかなか — 4件のコメント

  1. ・・・ということはネコタマメイさん、中野振一郎さん、水永牧子さんの演奏が入っているということなのですね!
    とても欲しくなりました。(買えませんが・・・。)
    以前ローランドの電子ピアノを試し弾きしましたが、かなり良かったという記憶があります。

  2. 本格的な電子チェンバロなのですね。
    売れるのかなぁ~、なんて心配しますが、アンサンブルで使えそうだとなると、需要もあるのでしょうね。
    面倒な調律が不要なのは便利ですね。

  3. Ceciliaさん
    Nice&コメントありがとう。
    そうですねぇ~。後は、オルガンと不思議な現代作品で弾かれている、ダイナミックチェンバロ(強弱&サスティンペダルつき)の演奏が入るようです。

  4. nyankomeさん
    本格的に取り組んだ様子です。担当の方も、勉強している様子が分かりました。製作中には本当にチェンバロを研究室に持ち込んで、チェンバロという楽器を知らない人を無くしていたそうです。
    売れる~~とは、期待していないようですが・・・いい物は作ったと自負されているようです。

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