友人のチェンバロコンサートがあって初台のオペラシティーまで聴きにいってきた。
ドイツのバロックと古典派(つまりJ.S.バッハとモーツァルトの間)の前古典派、バッハの息子たちの時代、多感様式の作品をチェンバロとクラヴィコードでの演奏。とても良かった~
多感様式(Empfindsamkeit)や疾風怒涛(Sturm und Drang)の時代は音楽においては、あまり取り上げられないのだが、大変個性的で魅力あふれ、大変人間臭さにあふれている。
大変傷つきやすい、感情の起伏が激しい・・・
このコンサートプログラムの中で、この時代の文学についてゲストの学者さんが「ドイツのサッポー(古代ギリシャの女流詩人)」「ムーサ(ギリシャ神話の芸術の女神)」と呼ばれたアンナ・ルイーゼ・カルシュ(Anna Luise Karsch,1722-1791)を紹介している。
ちょっと調べて見たくなった。彼女はC.P.E.バッハ(J.S.バッハの第2子)を讃える詩も書いている。
また、貧しい生まれで、容姿にも恵まれなかった彼女だが、フリードリッヒ大王はその才能を認め、家を与えたそうである。
クラヴィコード。大変繊細な音、信じられないほど小さい音、でも響きかける音です。
音は弦を下から金属で出来たへらもたいなもの(タンジェント)で突き上げて音を出します。
珍しい楽器、いつも興味深いです。
音を聞いてみたいですね。
初台のオペラシティ、懐かしいなあ。
クラヴィコード・・・防音しなくてもよいのでしょうね。
このような楽器がもてはやされても良さそうな気がします。
めぎさん
ありがとうございます。オペラシティになにか思い出が?
なかなか良い会場です。3階の近江楽堂という小さなスペースがこのような楽器にぴったりなんです。定員100人弱です。
Cecilia様
音は、本当に繊細ですが、強弱も出ます。あの音に耳を慣らすとチェンバロの音はさらに軽薄に聞こえます。
昨年、母校の大学に持ち込んだら、「これ音が出ないよ」って思い切り弾いている子(大学生)がいました。壊れるかと思った・・・。