ブログは久しぶり・・・すみません

貧乏音楽家は日々時間に追われてます・・・飲む時間はあるのに〜 という声が聞こえてきそうなほど、更新してないので、今日は書こうっと。

昨晩から茅ヶ崎にある某チェンバロ取り扱いをしている会社のショールームへ泊りがけで出かけてきました。
楽器を弾き込むためです。数日まえに訪れた時、少しだけ触ったズッカーマン社のキットのヴァージナル(組み立て済み)が気になったので。時間を気にせずに弾き込むには、夜から朝が一番ということで、行ってきました。

所用を済ませて着いたのが夜の8時少し前。お腹を空かして待っていてくれた社長さんと、まずは夕食(!?)
戦意を失わないためにも満腹は禁物・・・最後に勧められたデザートで、やっぱりお腹いっぱいになってしまったw
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でも、一人の贅沢な時間をその後、この楽器と一緒に過ごす。
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延べ5時間ほど弾き込むと、弦や楽器自体が良く鳴ってくる。そうすると、面白いこの楽器固有の特性が浮かび上がってきた。
高音域はキラッとした音色。中音域は落ち着き、低音域は形状の小ささからくる少し響の少ない音色。組み合わせで、単純な低音と和音の上に旋律が乗るような、ルネサンスから初期バロック音楽、舞曲や変奏曲に非常に有効なのがわかった。

最後はバッハの平均律を順にひいてみたけれど、シャープフラットが込み入っていくごとに、難しさも増す。中音域より低い音域では、ヴァージナルだと鍵盤を押し下げる場所に制約がある。そのために入り組んだ曲は難しい。また、シャープキーの幅が幾分狭いのと相まって、音をコントロールするのも難しい。まあ、そういう作品にはチェンバロがあっているので、無理に演奏する必要もないだろう。17世紀の通奏低音も良さそうだ。何よりも小型で軽い。持ち運び用に開発された新しいチェンバロ(ヴァージナル)の形とも言えるのだろう。 非常に手ごたえがあったので、自分の演奏会でも使わせていただくことにした!
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