湿度は大敵

昨日は、少々自分の家から遠方でのコンサートがありました。

前回にのせたモンドンヴィルなどを演奏しましたが、アンサンブルの編成は、フラウト・トラヴェルソ、バロックヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、クラヴサン(チェンバロのフランス名)の4名。

クラヴサンは会場にあるものを使用。あると言っても個人のお宅、それも産婦人科医の持っている建物にサロンがあり、そこにはスタインウェイのピアノと、フレミッシュの2段鍵盤チェンバロがある。それに加え、2階にはヴェゼンドルファーのピアノもあった・・・すごい・・・。

ただ、普段はほとんどこのチェンバロは弾かれないようで、まず、ピッチがかなり上がっていて、鍵盤の深さも不揃い、などがあり、練習の前に技術者にメンテナンスしていただいたのだけれど、大変だった様子です。

で、いよいよ当日。幾分クラヴサンも鳴ってきてタッチも心地よくなってきたものの、なんと湿度がすごいことに。

この日は弦楽器が2台とクラヴサン、湿度は50%あたりが良いのだけれど、冷房を入れると湿度も上がるという不思議な冷房装置で、低くても湿度64パーセント。徐々に湿度があがりなんと一番高い時で79%まで上がった。こうなると、楽器自体も結露し、木が膨れ、ガット弦がふやけ、大変。演奏にもかなり支障が出てくる。クラヴサンの鍵盤もじとっとするし、ヴァイオリンは運指の滑りがわるくなり、微妙に音程が難しくなる。ガンバは調弦もままならなくなってくる・・・・という事態の中、そこは名手(他の3人ね[わーい(嬉しい顔)])が揃っていて、何とか無事演奏会も終了。

小雨降る外の方が、湿度が低いのではないかと思うほどだった。あの冷房は何なのだろうか?それにしても不思議。

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これで、個人のお宅です・・・本当にすごい・・・でも冷房装置直したほうがよさそうですね。シャンデリアもすごい[ぴかぴか(新しい)]


コメント

湿度は大敵 — 4件のコメント

  1. 本当に木の楽器とガット弦には湿度が高い季節は辛いです。
    リュートは弦数が多いのでほとんど調弦不能になります。(T_T)

  2. nyankomeさん
    その点、笛るいは強いですねえ。
    一人トラヴェルソだったけれど、強いし、安いしいいよね~ってもん何言われてました!早く梅雨が終わると良いですね

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