ヴッパータール交響楽団

この間の日曜日、つくばまで事情があって、ノバホールで行われるコンサートにいってきた。

私は普段、バロック音楽をやっているので、その対極にあるようなオーケストラの演奏会はほとんど行かない。というか、行く時間が無い。

今回のこのオーケストラはドイツから来た。

実は私の年上のいとこがこのオケのメンバーで、日本最後のコンサートだったので、荷物運びの意味もあって・・・の演奏会の聴衆となったわけである。

指揮者は日本人 上岡敏之氏

曲目はR.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」Op.20,

    モーツァルト:ピアノ交響曲第21番  

    ベートヴェン:交響曲「運命」

             

ピアノは指揮者本人の演奏という面白い演目。

僭越ながら、感想を簡単に。

大変エキサイティングな演奏会であった。強弱の対比がすごい、こんなピアニッシモは団員さん達には大変だろうなと思うほど。でも、オーケストラ全員が、しっかり、指揮者の意図を把握して演奏しているように見え、大変好感が持てた。

指揮者、オーケストラのコンタクトがうまくいっている演奏は聴いていて気持ちが良い。

終演後、いとこを車に乗せて、岐路についているときに色んな話を聞いたけれど、面白かった。

その中から・・・ひとつ。

この来日に合わせて、このオケと指揮者での演奏ののCDが2枚発売された。一つはチャイコフスキーの「悲壮」、ブルックナーの交響曲第7番。

このブルックナーについて裏話・・・。

このCDの録音時間は91分。出ているCDの中で一番演奏時間が長いそうである。

一番早い指揮者によるCDは35分も短いらしい。

で、今回の来日では、武蔵野文化会館、オペラシティー、サントリー、など数箇所で演奏会をあったのだが、ブルックナーが演奏曲目にあった会場もあり、そこでの演奏時間は、そのCD91分よりも3分も長い94分だったそうだ。

その後、管楽器奏者が「殺す気か~」って怒っていたらしいです。

でも、この上岡氏の指揮ぶりは、アクションも大きく、見ていても楽しめる(でも、ちょっと気持ち悪いとこもある!?)ものでした。

この花は、いとこがもらったものを飾りました。


コメント

ヴッパータール交響楽団 — 6件のコメント

  1. あら、Wuppertalですか!なんてお近くから遠い日本へ!!
    そんなにいい演奏なんですか~一度聞きに行ってみようかしら。

  2. めぎさん
    そうなんです。めぎさんとこからちょっと近いのね・・て思ってました。なかなか良かったですよ。歌劇のほうが有名なんでしょうか?A級オケですってね。ベルリンがS級オケなんですね。

  3. 近くにいらしてたんですね!
    いとこさんが所属しているなんて、ステキ!(結構ミーハー 笑)
    楽器はなんなのでしょう?興味有りです。
    ブッパータール友人が聴きに行っていたはずです。(上岡さんのファン。N響の第9演奏を聴いて好きになったらしいです)
    >管楽器奏者が「殺す気か~」って怒っていたらしいです。 
    生の演奏ってスリリングですね~

  4. 私も実際に、自分で楽器を演奏してみて、ピアニッシモにする方が、フォルテッシモにするよりすごく難しいと実感していますので、それを指揮者がオーケストラ全員でやる、と言うのは物凄い事だと思います。。当たり前に聞いていたコンサートですが、そんな所にも指揮者の色がでますね。。
    ところで、私も先週末の劇でベートーベンの運命を聞いたばかりで、それ以来、運命ばかり聞いているのですが、シンクロナイズですね♪
    いとこさんは何の楽器をされているのでしょう?音楽ファミリーでいらっしゃるんですね。。

  5. スザンナさん
    そうなんです。自分のコンサート以外で行くのは久しぶりで、変な感じでしたが。いとこの楽器は第1ヴァイオリンで、コンサートマスターの後ろで弾いてます。大学からベルリンに勉強に行ってまして、そのままオケに就職したんです。

  6. Zunkoさん
    ピアニッシモは難しいというか、合奏で大人数でやるのは大変だな~って聞いてました。その後の、音が生き生きとするのは見事でしたね。
    いとこはヴァイオリンです。祖母が芸者さんだったので、芸をやる人がおおいのかしらん・・。気の強い、粋な祖母でした…母はとっても大変だったようですがね。
    シンクロって良い響きですねぇ。

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