スカルラッティ音楽祭最終回

以前お知らせした「スカルラッティ音楽祭」。

開催されてほぼ一ヶ月たった8月4日(土)に最終回を迎えます。

この日に登場するのは、D.スカルラッティと同郷ナポリ出身のチェンバロ奏者エンリコ・バイアーノ(Enriko Baiano)氏。

先週の金曜日に来日し、私の所属する「古楽研究会 Origo et Practica」で、3日間レクチャーコンサートとチェンバロのマスタークラスレッスン、チェンバロ情報の交換会など行い、そのバイタリティとユーモア、表現力の大きさに舌を巻きました。

彼は演奏に対してこう語りました。

「私の演奏は、表現の多彩さ、オーバーさから、好かれたり嫌われたりします。でも、演奏での表現者として、そのリスクは十分承知している。人を感動させる演奏をしたいのです」

話は脱線しますが、彼に「ナポリ人気質を、教えてください」と聞くと

「陽気で、親切でオーバー、でも、時間にルーズ。コンサート開始が30分遅れる事は良くあります」

「でも、私自身は時間は守ります。ルーズなのは困る」と言っていました。

この音楽祭には、ナポリの方が数人、みえましたが、主催者の方は、時間に関してナポリタン(ナポリ人)の方もいたそうで、苦労された様子です。

イタリアも北と南では気質がまったく違うようで、どうも、北のほうとは馬が合わないようなニュアンスの話がちらほら・・・ 私自身はローマから南は行ったことがないので、是非行きたいと感じた、大変楽しい、交流の数日でした。

とはいえ、明日も教室に練習に見える予定。その次の4日がコンサート当日です。

まだ、幾分、コンサートチケットは購入可能です。

だまされたと思って足を運んでみませんか! 情熱的なチェンバロ音楽がそこにあるはずです。

場所は東京にあるイタリア文化会館。http://music.geocities.jp/scarlatti2007/


コメント

スカルラッティ音楽祭最終回 — 9件のコメント

  1. ドメニコ・スカルラッティにはギターを弾いていたときに出会いました。
    コンクールにデュオで出て賞を頂いたときに弾いたのがスカルラッティだったので、特に印象深い作曲家になりました。
    イタリア出身でスペインで活躍したのですね。
    ギター用に編曲されている曲はスペイン的な感じがします。

  2. 北と南、ドイツでも全然気質が違います・・・言葉も違いますし。
    イタリア、私もローマが最南端。もっと南を知りたいものです。

  3. nyankomeさん
    最初はギターだったんですね。
    スカルラッティはギターが奏でるフラメンコの響き、スパニッシュな雰囲気を鍵盤で模倣していますが、逆に編曲でギターでやるというのも、的を得てますね。聴いてみたいです。

  4. めぎさん
    言葉が違うというのは、方言と考えて良いのでしょうか?
    ナポリの方も、ナポリ風の読み方や、単語の違いを色々教えてくれましたが、全然覚えられなかったですけどね、笑。

  5. ナポリを見て死ね・・といわれる位ですからね。。やはり絶対行きたいですね。私はパバロッチが好きなのですが彼が歌うカンツオーネとか聞くと、涙が出るのですね。 私はイタリア人のお友達がいるのですがナポリ野郎が一番心が温かい(けどお調子者)の様な気がします。ミランの方は、ゲルマンカルチャーに近いかな~時間も割ときっちりしてるし。

  6. Zunkoさん
    昨日はこのコンサートがありました。すばらしかった・・・(余韻)。
    このバイアーノ氏は普通のカンツォーネは嫌いって言っていました。ちょっと意外だったのですが、私も、歌謡曲というか、演歌は好きじゃないのと同じかなと思ったり。
    ナポリ、行きたさ倍増してしまいました。ミランは人があくせくしてまいたね。

  7. ラルフ・カークパトリックのお弟子さんのギタリストEliot Fiskがスカルラッティのソナタ集のCDを出しています。
    YouTubeがお嫌でなければ、こちらでEliot Fiskがカスタネットと合わせた興味深い映像が見られます。
    http://www.youtube.com/watch?v=rENxEvydBDM

  8. nyankomeさん
    どうも!カスタネットとはキット合うでしょうね。これから見てみます。
    それにしても、スカルラッティは自筆譜が一枚も残っていないから、楽譜は苦労します。イタリアのフェディーニ女子が全集の最終段階に入ってますが、問題が起こり・・・印刷会社に回した資料が紛失…ひどい話です。そこで止まっている状態です。事態が収拾されることを願うばかりです。
    (今日のブログに書きました)

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