イタリアオルガン事情その7

お約束のピストイア、後半です。

前の記事で、この小さな町が親日家が多いと書きました。

その理由は…

ある教会に、お金が無い為に修復されていない名工が作ったオルガンがありました。

それを知った、日本のオルガン製作家・修復家の第1人者である故辻宏氏が、寄付をつのり、様々な方面に働きかけ、自らはこの町に泊まり込み、見事にそのオルガンを蘇らせたそうです。

そのオルガンがこれ S.フィリポ教会の1745年トロンチ製のオルガン

今回のツアーでは、辻氏の娘さんも同行し、思い出深いこの地を味わっていた。

また、この町には皇后美智子様も訪れ、現地のフルート奏者と突然、ピアノで共演したのがニュースにもなっていたが、覚えている方もいるかもしれない。

そのような訳で、日本の印象は大変良く、親日家が多いのだそうだ。

この町ではもう一台小型の動かせるオルガンポジティブ・オルガンを見た。

  

大変小型にもかかわらず、響きの豊かな楽器であった。ここは修道院で、黒い服に身を包んだ修道女の方々が見学する、私たちを見学していたが、横からみると、スターウォーズの一番悪い人に似ていてびっくりしたものでした。ごめんなさい…

次は、ボローニャです。つづく。


コメント

イタリアオルガン事情その7 — 3件のコメント

  1. 皇后様がフルートと共演なさったのは、ここでしたか。覚えてます。シスターの方の雰囲気が妖しくもステキですね。スターウォーズのあの悪い人に、たしかに似てますね!

  2. 地方の小さな街でも、こうして日本とつながりがあったり、さらにそこの人たちが日本に親しみを持ってくれたりしているというのは、嬉しい事ですね。
    皇后様の話は知りませんでした。

  3. めぎさん
    誰かに言いたくてしょうが無かったのですが、その場は飲み込み、今頃こんな所で似ている事を書いてしまいました・・・。
    YAPさん
    ここでは、岐阜で毎年行なわれている、オルガンコンクールの1位をとった方には、一年間の留学が贈られると聞きました。という事もあって、小さな町でも、日本人が途切れずに訪れているんですね。

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